失敗しないハイドロフォイルの選び方!(前編:フロントウィング編)

前回のブログでは、フォイルのフロントウィングを選ぶ上で非常に重要な「アスペクト比」という概念について解説させて頂きました。
それを踏まえた上で、今回と次回のブログでは、失敗しないフォイルの選び方について解説していきます。

失敗しないフォイルを選ぶために最低限、考慮しないといけないポイントがいくつかあります。
1. どのスタイルのフォイルサーフィンをやるのか
2. 初心者なのか、上級者なのか
3. そして自分の体重です

フォイルを購入する時に一番よく見る必要があるのが今回のブログで解説するフロントウィングです。
自分に合ったフロントウィングを決めてから、その他の部品を同じメーカーで揃えていくのがいいと思います。
その他の部品の選び方については、次回のブログで説明していきます

カイトフォイル・ウェイクフォイル

カイトフォイルやウェイクフォイルは風やトーイングによる推進力が継続的にあると考えてよいため、アスペクト比は低くても大丈夫です。
決してアスペクト比が高いとダメいうことはないです。
むしろ、初心者の方にはアスペクト比が高いフロントウィングをオススメします。
ただ、一般論として、カイトフォイルやウェイクフォイルの様に継続的に推進力が得られるなら、アスペクト比が高いフロントウィングは必ずしも必要ではないと言えるでしょう。

ウィングフォイル

ウィングフォイルをやるなら、圧倒的にアスペクト比が高いフロントウィングをオススメします。
初心者の方でまだ上手く風を推進力に変えられない場合でも、軽い推進力で浮く事ができますし、中級者・上級者は風が少ない日でもウィングすることが可能です。
もちろん、アスペクト比が低いフロントウィングがダメというわけではないです。
風が強いコンディションや、大きめのウィングを使って推進力を得られるならアスペクト比が低いフロントウィングでも全く問題ありませんし、むしろその方がスピードも出ますし小回りが効くので楽しいと思います。

フォイルサーフィン

フォイルサーフィンをやる場合もアスペクト比が高いフロントウィングをオススメします。パンピングが楽なので波を乗り終えて、次の波までパドリングをしなくても戻れます。 ただ、アスペクト比が高いフロントウィングは機動性が劣ってしまうので、高波や、沖の方からずーっと長く波に乗っていられるようなコンディションの場合はアスペクト比が低いフロントウィングの方がスピードも出ますし小回りも効くので楽しいです。

最後に体重に応じたフロントウィングの選び方をご説明します。
アスペクト比が高いフロントウィングにせよ、低いフロントウィングにせよ、体重が重い人は、面積が大きいものを選んで頂き、体重が比較的軽い人は面積が少なくでも大丈夫です。
面積が大きければ、そのぶん揚力が出るので、海面から浮きやすくなります。
大は小を兼ねると言うように、体重が軽い人が面積の大きいフロントウィングに乗っても大丈夫ですが、面積が大きくなると水の抵抗が増えてしまうのでスピードが出にくくなるデメリットもありますので注意してください。

フォイルのメーカーを選ぶ際に注意が必要なことが1つあります。
多くのメーカーがフロントウィングやリアウィングなど取り外して交換出来ますが、一部のメーカーは全部セットになっていて交換出来ないものもあります。
もしあなたがこれから長くフォイルをやっていく予定なら、絶対にパーツの交換が可能なフォイルを買ってください。
最初はアスペクト比が高いフロントウィングから始めて、慣れてきたらアスペクト比が低いフロントウィングにするのもアリですし、その逆もアリです。
一体型のフォイルを買ってしまうと、違うアスペクト比のフロントウィングを試したい時に、またフォイル一式を買い直さないといけなくなってしまいます…

フロントウィング選びは非常に奥が深くて、どのメーカーも色々なモデルを出しているので、自分に合うフロントウィングを探すのは難しいように思えるかもしれません。
だけど、このブログで説明した事を意識して選んで頂ければ失敗することはないと思います。(あくまでも個人的な意見です)

次回のブログでは、リアウィング、フューシラージ、マストなどの選び方について解説したいと思います。

フォイル知識

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